めぐる家

めぐる家

東京都 木造2階建て 専用住宅 95

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接道部での間口が5m、奥行きが19mという非常に細長い土地に建つ木造2階建ての住宅です。土地形状にしたがって建築も細長い形をしています。通常、長い建築では中央付近に階段を配置することで動線部分の割合を減らし空間利用の効率を得ようとしますが、長さを楽しむような何か違うアイディアはないかと考えました。

この住宅は長手の両端に階段があります。二つ階段がある住宅です。

階段を二つ設けることで、上下階の移動をするときに今いる場所から近い方の階段を選ぶことができるという便利さと、行き止まりがないことによる広がりをつくることができました。家の中を散策するような感覚があるように思います。

2階中央にはキッチンと一体化したダイニングテーブルが造り付けられています。この住宅のシンボル的な場所です。家族が集う空間を建物の真ん中につくることができたのも階段が端にあるからです。

低層住宅が多く建ちのどかさが残る地域にあります。周囲にある緑や空をとらえつつプライバシーを保てる窓の配置をこころがけました。防火窓が求められましたが、重要な窓では耐熱強化ガラスを採用してクリアな視界を確保しています。

吹付け断熱や樹脂サッシを採用し、私たちの事務所で実績も増え定型化しつつある気密・断熱のスペックとしています。

玄関とリビングの大窓は木製です。道に対してやわらかい表情をつくっています。

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